私がラジオジプシーだったころ

アメリカ文学とか映画とか。

宇宙ビジネスの本を3冊

元旦から3冊読んだ。

 

平易に書かれ過ぎてSpaceXやBlue OriginなどIT方面からの宇宙開発の話題を追いかけている人ならば特に新しい情報は得られないかもしれない。参考文献がなく唐突に専門用語がでてきたり、事実の記載だけで背景の説明が不足している感じもある。同じ話題の繰り返しも多い。メルカリで600円ぐらいで投げ売られているのもさもありなん。

 

見開きページで要点がデータとともに押さえられており読みやすい。著者の経歴によるものか、結構ニッチな技術ネタも書かれていてお勧め。

 

 

内容が平易で広く業界全体が俯瞰できる感じは『宇宙ビジネスの衝撃』と同じ志向。ベンチャー企業の資金調達状況や各国ごとの宇宙政策の動向、エコシステムの説明などが良い感じ。

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元旦なのですき焼きを食べた。いつも市販の割り下を買ってしまっていまいち満足できないことが多いので今回は自作で。濃いめを意識したら美味しいものができたと思う。レシピは下記。

  • 醤油 100cc
  • みりん 100cc
  • 酒 50cc
  • 水 少々
  • 砂糖 大さじ3

※ 一度沸騰させてから使う

『日はまた昇る』『武器よさらば』『移動祝祭日』

さて、2016年に入ってから昨年を思い返すと、ヘミングウェイをよく読んだ1年だったなと思う。どうもこれまでヘミングウェイの作品に惹かれなくて手に取る機会がなかったのだけど、やはりアメリカ文学が好きですと公言する以上はひと通り読んでおくべきかと感じた次第です。

 

以前に短編集を読んでいるので、新たに購入して読んだ作品は下の3作。

日はまた昇る (新潮文庫)

日はまた昇る (新潮文庫)

 

 

武器よさらば (新潮文庫)

武器よさらば (新潮文庫)

 

 

移動祝祭日 (新潮文庫)

移動祝祭日 (新潮文庫)

 

 

ヘミングウェイの作品って不思議なもので、読んでいると無性にワインが飲みたくなるんですよね。ワインというか、表現としては葡萄酒といったほうがしっくりくるのかもしれない。 例えば『日はまた昇る』だと、友達との旅行中、釣りをしながら暖かい陽射しの中で飲む。『武器よさらば』であれば、オイルと汗の臭いが充満した兵舎にて戦友達と宴会。『移動祝祭日』だと、カフェから通りを眺めながら飲んだり。

 

作品の印象としてはどうか?やはり、どうもこの人の書く長編小説は自分に合わないのかもしれないと再認識しました。息の長いリズムを感じられないんですよね。ひとつひとつのシーンを思い返すと非常に印象深い描写があって、その場の匂いや暖かさや寒さ(特に芯から冷えるようなパリの冬とか)を思い返すことができるのだけれど、全体としてどうだったかを考えるとなぜか頭の中がボオッとしてしまう。シーンが断絶しているように感じられてしまって、なかなか読み進めることができなかったのが正直なところです。

 

その一方で、短編はとても好きです。移動祝祭日の冒頭、『サン・ミシェル広場の気持のいいカフェ』は至高ですね。それにフィッツジェラルドに関するエピソードは文体が活き活きしていて、やはりこの人はジャーナリストであるべきで、現実の世界を多面的に語ることに力を注ぐべきだったのではないか。

 

2014/1/25

朝起きて昨夜のうちに予約実行しておいた洗濯物を干そうとしたのだけれど、給水栓をあけることを忘れてエラーで止まってしまっていた。新しく購入した洗濯機は音声でガイドしてくれるのだけれど、ちょっと気が利かないところがあるのだな。再度実行して、湯を沸かし緑茶を淹れて飲む。妻の頂きもののドーナツをかじる。シャワーを浴び、ここ何週間か手が付けられていなかった組み立て式のカラーボックスを2個くみ上げる。ほうじ茶を飲みながらヘミングウェイの「武器よさらば」を読み進める。ヘミングウェイの小説は短編をいくつか読んだことがあるだけで、長編小説は初めて読む。三分の一くらい読んだものの、まだあまりピンとこないのだよな。リアリティを感じないというか、自分の感覚に馴染まないというか。

そのうちに大相撲千秋楽の中継放送がはじまったので見入ってしまった。小さい頃は全く分からなかったけれど、最近は独特の緊張感が感じられるようになって良いものだなと思うようになった。格闘技なんだけれど、礼儀や心構えからくる高潔さみたいなものに惹かれるというか。鶴竜は負けてしまったけれど、白鵬以上に好きな力士であるなぁ。